自宅で駅そばのあの味を再現する

駅にある立ち食いそば(以下、駅そば)。
電車や地下鉄を利用していた学生時代はよく食べていたのですが、最近はトンとご無沙汰。
出かけるにも車を使うことがほとんどですし、わざわざ用もないのに駅へ食べに行くのも・・・と言う感じなので。
でも、あの慣れ親しんだ味というのは忘れがたいものがあります。
安いんだけど、満足感が非常に高かったからでしょうか。

そんな訳で数年前から、スーパーで売っている三食120円のそば(1分程度で茹で上がる生タイプ)を買ってきて、自宅で駅そばの再現に取り組んでいたのですが、これがうまくいきません。
その当時、作っていたやり方は・・・
(1)   かけ汁は原液を3倍に薄めたものを鍋で温める
(2)  サッと1分ゆでた後に水でしめ、熱いお湯をかけてからどんぶりに投入
こんな感じで作っていたのですが、これが食べてみると非常に味がぼやけており・・・。

そこからは試行錯誤で、どんぶりを事前に温めたり、ネギや天かすを投入したりしたのですが・・・・・・やはり駅そばの味にはかないません。
「同じような材料を使っているのに、なぜこんなに違うのだろう?」
と、悩んでいたのですが、ついに先日、その謎が解けました。

まず、かけ汁は原液を「2倍」に薄めたものを使用。
めんつゆの容器の説明では「3~4倍」と書いてあったので、今までそれを守ってきましたが、それでは駅そばのかけ汁の濃さにはなってないことに気づきました。
家庭用の味としては十分ですが、駅そばの味としては薄いのです。

そして、そばは茹でた後、水でしめたりせずに、熱々のままどんぶりへ投入。
理由はよく分からないのですが、水でしめて熱いお湯をかけると、逆に「駅そば感」が消えます。
説明どおりに手間をかけてまずくなるって不思議なのですが・・・。

この、そばを水でしめずに入れるようになったのは単なる偶然。
いつもなら茹でた後、水でしめるためにザルに入れるのですが、そのときは母が台所を使っていて、そのままザルに空けられない状況(言えば出来たけど、そのときは面倒くさかった)。
そのため、トングでそばを取り出して、直接どんぶりへ投入したのです。
そして食べてみたら・・・ビビッと体に電流が走りました。
これは完全に駅そばだ!と。
いくつもの正攻法を繰り返してダメだったのに、適当にやったらうまくいくというのは恐ろしいですが、人生ってこういうことも多々あると1人で納得しました(笑。

そんなわけで今は自宅でいつでも駅そばが食べられるようになりました。
材料費もかからず安くてうまいから、とても満足です。
同じように悩んでいる人がいたら、試しに作ってみてほしい。
ほんと、マジでちょっと感動すると思います(笑。

ちなみにこのレシピは「自分が学生時代に食べた駅そばの味」という点を強調しておきます。
世の中には、もっとハイレベルな味を提供している駅そば屋さんもありますから。
その部分をご了承いただいた上で作ってみてもらえれば幸いです。

 

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